知らないのは恥ではない、
知ろうとしないのが恥である。
         
         沢柳政太郎 (教育家)

どうも、最近2月の勉強会に向けて
スライド作りをしている訳ですが、
またいつもどおり、どんな風にしたら楽しくなるか、
より分かりやすくなるか?を考え、試行錯誤中です。

2月勉強会の詳細はこちら

今回は、
2月の勉強会に来る方には心の準備として、
また来ることのできない先生にも内容、というか自分の想いを
少しでもお伝えすることができれば、と思って書きます。

長くなるかも(笑)

自分のコンセプトとしては毎度お伝えしているように

”患者さんに気持ち・立場に立てるPT”

でございます★


再三、勉強会では患者さんの訴えや気持ち、表情など
心理的な部分も重要だよ、
なんて事をお話ししていますが、
捉え間違えている先生がいるかもしれない…
なんて不安もあり、ちょいと細かくお話しさせてもらいます★

患者さんの言葉や表情など(患者さんの主観)は
もちろん大事です、が
機能解剖や動作観察など客観的な部分は重要でない、
というわけではもちろんないです。

関節運動が組み合わさった運動や行為は
環境やその時の患者さんの意図から
脳が情報処理を重ねた結果として脳が運動出力として
筋活動を起こしています。

つまり中枢神経系(CNS:central nervous system)の情報処理の結果が運動です。


だから動作パターンを変化させるためには、
第3者が外から見た姿勢や動きだけを
口頭で修正してもあまり意味がないんじゃないか、
それよりも運動前野や補足運動野で作られる、
運動プログラムを変更させる必要があるんじゃないか、
そのためには頭頂連合野などで行われる
感覚情報の統合におけるエラーを
修正する必要があるんじゃないか。って思っています。


話しが戻りますが、だからといってCNSだけ考えればいいか、ってことでもないです。


言いたいのは、CNSの情報処理の結果として生まれる
患者さん独自の動作パターンには
何らかの意味がある、ってことです。

CVAの患者さんであればそれが
自分の思うように上下肢が動かないことであったり、
昔のように触った感じや動いた感じがないことであったり、
どこに自分の身体があるのか分からないことであったり、
一側の空間に何があるか分からないことであったり、
それらの(健常者からみたら)異常な事態に
気づかないことであったり…

運動器疾患の患者さんであれば
痛い部分を動かしたくない・使いたくないことであったり、
人工の関節を入れた部分に体重をかけても大丈夫なのか?
と思ったり、
ope後でえらい腫れてる部分を動かしていいのか不安であったり…

様々な理由で動作パターンは変化します。
単純な麻痺、筋力低下といってしまえば
それまでかもしれませんが、
患者さんそれぞれに特徴的な麻痺や筋力が発揮できない理由があるはずです。


それを考えることが重要じゃないか、って言いたいんです!!


だから動作を細かく観る能力が高いに越したことはありません。
それができた上でのCNSや心理的な問題だよ、と考えています。

セラピスト:第三者が観る
客観的な観察(外部観察)があってこその
患者さんの気持ちや表情、身体の感じなど
心理的な部分(内部観察)を結びつけることができます。

患者さんの心理的な部分だけを改善できるのであればそれは
カウンセラーじゃないの…って話しですよね。


だから機能解剖がベースにあるからこそ、
内部観察とリンクした考察ができるんじゃないかと
自分自身は思っています。


ということで数ヶ月は若い先生向けに
それぞれの関節などに絞って
機能解剖勉強祭りにしてもいいかな、なんて思っています!

多分、発表は誰かうちじゃなくて他の先生にお願いしようかなぁ、
なんて考えてますが★


こんな考えあっての、2月勉強会はクリニカルリーズニングです★
大雑把に言いたいことは言ってしまいましたが(笑)

当日データが欲しい先生はスライドを保存できる
フラッシュメモリーなどをお持ち下さいませ!!

P.S.プロフィールを追加しました。学生時代のあだ名です(笑)
分かる人には分かるはず★