小説を研究しても
小説家になれないように、
成功を研究しても
成功は手に入らない。
          
       デイル・ドーテン(作家)


日曜日の勉強会、40名程度の多くのご参加
本当にありがとうございました。

講師の先生方も無理なお願いを
快く引き受けて頂きありがとうございました。


初めのお言葉を借りて
自分なりに修正しますと、

講師の先生がまとめた話しを聞いて
(頭で理解したとしても)
講師と同じ技術は手に入らない

ということですね。


今回の講義はすごく内容的にまとまっていて
講師の先生方も参加者のレベルに合わせ
分かりやすいレベル、内容を
設定していたように思いました。


でもいざ実技になると………

どうしたらいいか分からない…

相手の身体を触って
何を感じたらいいのか分からない…

何をしようとしているのかさえ分からない…


なんてことになってしまう先生方も多かったのでは
ないでしょうか?

そんなもんです。


講師の先生は臨床的に
講義で話した内容をいかに患者さんに活用できるか

を常々考えているような
先生ばかりです。

捉え方は違えど
身体をどう動かしたらいいのか?
動かす時にどんなことを気をつけたらいいのか?
どんな風に動かしたら
バイオメカ的にも、脳の情報処理的にも良いのか?

なんてことを考えているのだと思います。

だからこそ自分の講義以外の
実技の場面でも
それこそ体幹であれ、下肢であれ、上肢であれ、
すぐに対応してデモンストレーションができるのだと思います。

そこには基本的な知識は不可欠でしょうし、
そこからその場面で、被検者の状態を
その場で評価し、どうしたらいいか戦略を立て、
デモをしているように思います。


変化が出ていることを見よう見真似で
やっても効果が出ないのはそのためかもしれません。

若い先生は真似の中から
何かを見つける、というのももちろん大事ですが…


知識はそれこそ本やネットなどで簡単に手に入れられます。

でもそれを自分の技術にするには
自分の努力や試行錯誤しかありません。

ただ、それをやるかやらないか
だと思います。

特に急性期、回復期では
患者さんの自然回復が多分に存在する中で
自分が治せた気になって
あぐらを書いているのであれば
その中で努力している先生と
差が出てくるのは当然の話しでしょう。

忙しい、を理由にやらないのは簡単です。

今日テレビで小児医師のスーパードクターが出ていましたが
40歳で世界的権威だそうです。

その先生はNICUで36時間勤務などもして
その中でも海外の論文を出したりしているようです。

その先生のがよっぽど忙しいでしょうに、
何て思ってしまいます。


やれない理由を考えるよりも
どうしたら勉強なりをやれるか、
を追求できるといいな、なんて思います。

もう今年度も終わります。
また来月には新しい後輩ができます。

信頼される先輩になって下さい。
自分の信頼している先輩が
どのように努力しているのか、を見て下さい。
自分に何が足りないのか、を考えて下さい。
逆に自分があまり信頼していない先輩から
なんであんまり頼りにしないんだろう?
って部分を考えてみて下さい。


自分は信頼される先輩なんでしょうか?
それこそ
患者さんから信頼されるセラピストになっていますか?

自分もですが
たまには振り返ってみるのもいいかもしれませんね。


3月は個人的な都合もありまして、
開催は未定です。

4月からは若い先生を中心にお話ししてもらえたら
と思っています。

何人かの先生には少しずつ話しを振っていきます(笑)