人は人なりのくせがある。
それを直そうと思わなければいい。
そこが長所だと思うことですね。
           
      西堀栄三郎(第一次南極観測隊隊長)



どうもどうも、
早いものであと2週間ほどで勉強会…

大分スライドはできてきましたが
まだまだ伝わりやすくするために

何度も何度も読んでは
修正を繰り返す

そして
段々
何が言いたいか分からなくなってくる(笑)


管理人です…



ということで
管理人が勉強会で
担当します

運動学習…ですが

先に予告編として
簡単に内容を
書いておこうと思います。



自分は
リハビリ=運動学習

だと思っています。

もちろん環境整備なども仕事ですが
患者さんと直接
向かい合って行っていくことは

機能であれ、
ADLであれ
何らかの障害で
以前と同じようにできなくなってしまったことを

リハビリによって
すこしずつでも
できるようにしていく。

何らかの機能面、動作面での
運動を変化させ
それが日常生活に反映するように。


そこには何らかの
運動パフォーマンスの変化があるはずです。

その何らかの変化を生み出し、
毎日の生活に活用できるように
することが運動学習であり
リハビリであると思います。


現在、様々な運動学習に理論や
治療方法が世にはでまくりです。

それでも
まだ100%よくなる!!
という治療法がないのも現実です。

だからこそ
今でも脳科学をはじめ
さまざまな研究であったり
治療アプローチが出てきているんですね。


学校や本で学んだ運動学習の考え方

これで患者さんは学習していますか?
どんな患者さんでも良くなっていますか?

自分が担当した方はそうではありません。

なかなか思うように良くならないことも
あります。

運動学習理論の多くのデータは
健常人であったり
スポーツ分野での研究であったりします。

つまりいわゆる正常な脳、
を持った人を対象としています。

もちろん脳科学でも
運動により脳の活性化が図られる、
ということは証明されています。

ただ脳の活性化をしても
まだ片麻痺患者さんが正常となるわけではないことが
ほとんどです。

健常人と患者さんの
運動学習過程は違うのかもしれません。

患者さんに自分の身体や動きを
感じてもらったほうが良い場合もあるし

あんまり考えすぎると
動けなくなってしまったり
その他の部分に注意が上手く配分できなくなったり
することもあります。

むしろ
大雑把な指示の方が上手く動けたりもします。

その違いは何なのか?

自分は運動を獲得する段階があるのでは
ないか、
と最近考えています。

①日常生活レベル…
  自己の動作は意識せず、行為の目的だけで
  動作が遂行できるレベル。

②動作の組織化レベル…
  自己の運動と外部環境との照合を
  必要とするレベル

③身体の組織化レベル…
  自己の身体がある、という
  身体内感を感じるレベル。


存在する身体がなければ動作は生まれない…
思うどおりに動ける、ということは
自分の動きが感じられ、
その動きが外部環境とリンクしていなければいけない

それが意識せずとも日常生活の
会話や同時に様々な作業をする中でも
目的を伴った運動(行為)が達成できなければいけない

と思っています。

②のレベルの患者さんが一番多いでしょうか。
ある程度随意性のあるCVAの方や整形疾患の方ですね。

①のレベルは身体失認や感覚脱失なんて言われる患者さんですね
あとは整形でのNLS(Neglect like syndrome)の患者さんとか


そうすることで
自己の運動を学習するために

自己の
身体なのか
動作なのか
動作によって起こる環境の変化なのか
動作達成のための目的(予測)なのか

どこに注意を向けたらいいか
何を学習するべきなのか

というレベルが異なってくると思っています。

現在の様々な治療方法では
これらが曖昧だから

セラピスト側も
何を学習すべきなのか?
がごちゃごちゃになってしまい…

さらには
そのセラピーを受ける
患者さんは
もっと頭が
ごちゃごちゃに…

なっているのかもしれません。

答えを出せる訳ではありませんが

現時点で
運動学習について考えられる
自分の考察を
お話できればと思います。