人間の存在価値は
なにかといったら、
ロボットにできないこと
すなわち、
創造力である

        関本忠弘(元NEC会長)


創造力、大切です。

知識はもちろん大切だけれども
知識があれば患者さんを
良くする方向に導けるか?

イコールではないですよね。

イコールであれば
最もリハで優れているのは
科学者なんでしょうね。


理論だけでは治療はできません。

難しいことを知っていると
優越感には浸れます(笑)
でも知っていれば
患者さんは良くなるの?

良くならなければ
ただの物知りです。
ただのうんちくです。


運動や認知面に何らかの障害を抱えている
患者さんと直面している自分たちの役割は

世に出ている
基礎研究や様々な治療理論を
どうしたら
患者さんの改善につながるように
活用していくか

だと思います。


そこにある答えは一つではないと思います。

患者さんが良くなり、笑顔が出る。

そのために
知識をどう活用したらいいか
実践できるか、
が大切だと思っています。



6月の勉強会のテーマは
荷重感覚です。

荷重のための機能解剖や感覚、
二人の講師の先生が
話してくれます。

理解できることと
実践できることは違います。

いくら話しを聞いて
内容を理解したとしても

実際にアプローチとして、
患者さん、被験者が

「これが荷重している感じなんだ」

と実感できなければ
ただの知識です。



今回の自分のテーマは

実践力

にしようと思っています。


足底感覚や関節構造、
中枢神経系での情報処理
といった話しも出てくるでしょう。

セラピストにとって
それらの知識は大切です。

でも患者さんにとってはそんなことは
どうでもいいことかもしれません。


それよりも
これが
「体重がかかる感じなんだ!」
という経験ができることが大切だと思います。


いくら自分の知識で説明して
患者さんが頭で理解したとしても

患者さんは
頭では分かっていても
実際に身体が思うように動かない

から困っているはずです。

こうしたら体重がかかるんだ!
という経験をこちらが
導けることが大切じゃないでしょうか。


知識をどう実践的なアプローチに結び付けるか、
ここがセラピストの
腕の見せ所ではないでしょうか★