5月の勉強会の日程が決まりました!

参加はリハビリ職だけでなく医療・介護に関わる方であれば問題なしです!!

セラピストの皆様、同じ職場の熱い看護師、介護士、ケアマネさんなども呼んでみましょう(笑)!

5/19(日)

10:00〜16:30

刈谷市中央生涯学習センター(刈谷市総合文化センター内)

401研修室



テーマ:

患者のための連携とは何か−臨床現場のセラピストができること、していること

講師:
・堀山貴之PT:リハビリデイサービスおんじぃのへや、motivate代表(ブログ

・坪井祥一PT:訪問リハ、岐阜脳卒中リハビリテーション研究会代表(ブログ

・杉戸真PT:回復期病棟、リハビリテーションの現場から(ブログ

と私を加えた4名のセラピスト


内容
・各講師のそれぞれの立場から見た現場の現状とそれに対する私見や取り組み:各1時間〜1時間半
・講師陣+参加者の質問やご意見を加えてのディスカッション


定員:60名



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【参加の受付方法】
ブログ左上の「管理人にメール」より

件名:5月Bridge参加希望

と書いて、

本文に
・氏名(ヨミガナ)
・職種
・経験年数(平成25年度から○年目)
・所属

★メールアドレスはパソコンのアドレスでの登録をお願いします!
(エラーになり受付のメールが届かない場合があります)

を記載し送信して下さい!!
(複数名の記載も可能です)

今回も先着順とさせて頂きます。

参加の受付の返信メールは
数日分まとめて行うため、
数日空くこともありますが、
ご了承下さい。
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とまぁBridge初の取り組みですね。
治療アプローチ以外の話題は。


それはとあるツイートから始まりました…

介護保険領域に身を置く人間として、病院のあり方には疑問を抱いていた。クライアントの人生は退院後にこそある。入院期間がどれだけ素晴らしくとも、それはその人の人生の限りなく僅かな部分でしかない。けれども、その部分にのみ焦点が当てられて、価値判断がなされていく。

入院期間に素晴らしいセラピストに巡り合えて、黄金時代を築く。けれども、その輝きが、退院後に錆びつくのであれば、それは真に価値のあるアプローチと言えるのだろうか?入院期間を輝かせる研究は盛んだ。だからそのことについては、それらの人たちに任せたら良い。

これから必要になるのは、いかにしてその輝きを継続するかという点に尽きる。入院期間に導き出したその人の生き甲斐は、退院後には何処に行ってしまうのか?あるいは退院後には継続できない輝きは、果たして真に価値のある輝きと言えるのだろうか?それらの問題と対峙することが、これからは必要だ。

退院後の生活に焦点を当て、そこから逆算して物事を考えるためには、退院の直前に介護保険領域と結びつくのではなくて、入院の初期での結びつきが必要になるのかもしれない。前提として入院期間があって、その結果論としての退院後の生活があるのではなくて、前提は退院後の生活にこそあるべきだ。

現状の積み重ねによって未来が築かれるのではなくて、あるべき未来から逆算して現状を捉えるということ。トップダウンはその人の退院後の地域社会にこそあって、入院期間中の生活にあるのではないということ。退院後の継続性に貪欲になるということ。そのためには何が足りなくて、何を築くべきなのか?

これこそが、自分が愛知県に投じた一石だ。愛知県の意欲的なセラピストは、まさにこれに応えてくれるだろう。初めから優秀な答えを導き出そうとしてはいけないと思う。重要なことは、価値のある問いであり、問題定義である。何を解決するべきなのかを明確にしなければ、すぐに宙に舞って消えてしまう。


そしてこれを書いた埼玉の介護士をしている雨澤さん(ツイッター:@yuumatan)から
こんなツイートがあった

「杉戸先生と協働で、退院支援の現状についての問題定義をプレゼンしてください。そしてその資料を僕にください(笑)ぜひお願いします。絶対にお願いします。僕が図々しいことは承知でしょうから、ハッキリ言います!その仕事は日本を前進させる貴重な仕事です!」


というムチャぶりがあり(笑)
自分も連携、ということは大切だと思っていたところだったので、
じゃあやってみようという思いでやっちゃいます★


セラピスト、特に若いセラピストは
どうしても機能的な部分のアプローチにこだわってしまいやすい。

研修でもやはり直接的な治療アプローチに興味があるのではないでしょうか?
自分もそうでした。


でも同じ勉強をして、同じアプローチをやったとしても
やはりセラピストによって効果は違います。


自分も多くの若いセラピストに関わりますが、
その差は技術的な差、だけではなく

その技術の使い所や使い方をアレンジできるかどうか?
が大きいのではないでしょうか?


いくら最新の治療で効果が証明されています!としても

それを90歳の方と40歳の方に
同じようにやったとしたらどうでしょうか?

モチベーションの高い人と低い人
もっと麻痺を良くしたいという人と麻痺どうこうよりもまずは一人でトイレに行けることが大事だという人

同じ介入でいいのでしょうか?


また最新と言われ、意味の分からない何かをされるより
お見舞いに来る家族の介助のもとで
「だいぶ歩けるようになったね」
なんて言われながら
本人ももっと頑張ろう!なんて思えたほうが
長期的に見たら良いんじゃないか?
なんて単純に思う訳です。

やはり良い、すごいと思うセラピストは
知識や技術だけでなく、
その人や、その人を取り巻く家族や環境といった
面にも目を向けられるセラピストが多いと思います。


たった数十分〜数時間のリハビリ時間だけの一時的な変化を生んだとしても、その後の病棟生活、退院後の在宅生活に結びつかなければその変化はなんなんでしょうか?

そもそも、目的は変化を出す、という短絡的なことではなく、その後の生活をより良くするためにリハビリをしているのだと思います。


もちろん変化を出せる、ことは大切です。即時効果なくして持続効果はないと思います。この即時効果は目に見える動きの変化だけに限りません。介入時間の中で動きは変わらなくても、患者さんが何か変わるためのきっかけをつかめることも即時効果です。


だけど変化を出すことで満足してしまえば、その後の生活にはつながらないかもしれません。
患者さんや利用者さんが自力で生活に結びつけてくれるのを運任せで待つだけになるかもしれません。

生活につなげるためにはセラピストだけでは不可能です。
病棟での生活で一番多く関わるのは看護師や介護士
退院のための医療ー介護をつなぐMSW・ケアマネージャー
在宅や地域における介護関連職にリハスタッフ

そして何より人生でずっと関わる家族。

患者自身の思い

この流れをより良くしないといけないと思います。


今回はセラピストに対しての問題提起が中心になると思います。
今の現状とその問題点は何なのか?それを現場のセラピストである講師はどう解決、改善しようと実践しているか。

多職種連携の前にセラピストが果たすべき役割とは何か?を考えられればと思います。

一つの地域の一部のセラピストだけでの変化も大切ですが、勉強会に参加してくださる愛知、岐阜、三重、静岡を中心としたセラピストにこの思いを伝えることでそれぞれの地域で動けるセラピストが少しでも増えていけばいずれ大きな変化につながるのでは?そのための種まきくらいになればと思います。そして連携ではそれぞれの地域での熱い多職種のメンバーが必要になります。それはまたそれぞれのセラピストの働きかけが必要となるかもしれない。そんな行動を少しでも後押しできる勉強会にしたいと思っています★

と偉そうなことを言ってますが
講師もまだまだ5〜8年目の若造ですので、温かい目で見てやって下さい。