群れを飛び出しても生きていけるような
人間が集団を作った時、その組織は強くなる。


             河上 和雄(法学者)


答えのない問いなのかもしれませんが、

ブログの名前に
必要とされるセラピストになるために

なんて偉そうに書いているので、

思いを徒然なるままに書いていこうと思います。



群れを飛び出しても生きていける


これ、すごく大切なことだと思います。


セラピストの世界って、

意外に閉鎖的じゃありませんか?


自分の知識や技術に自信がなければ

病院内の先輩の言うことや
勉強している(ように見える)スタッフの言葉や
アドバイスが正しく聞こえてしまったりします。


面倒見の良い先輩がいれば
質問にも何でも答えてくれ、
実技でも教えてくれる。

じゃあ研修とか行かなくてもいいか、とか考え毎日を過ごす。


ただ、そこで少し考えてみてください。

その先輩の知識や技術は本当に良いものなのか?と。

その病院で良し、とされているリハビリの考えや方法論は
外から見ても、良いものなんか?と。


もちろんどんな考えが1番いいかなんて多分、分かりません。


でもそれを確かめるためには

外に出ることです。

外のセラピストの考え方や知識、技術に触れることです。



外を知る、ことが
自分の力や、自分のリハビリ科の考えや方向性の
良し悪しを考える基準になります。


井の中の蛙、って言葉がありますよね。

自分の病院の中ですごい、と言われるセラピストは
セラピスト業界の中でもすごい人なのか?


そうであれば
その先輩についていくことも
ありかもしれません。


だけど、そんな人…そうそういません。


群れを飛び出しても生きていける

と自分が思えるセラピストの方々(先輩後輩に関わらず)には

共通点があります



それは………


自分の言葉で自分の考えを伝えられ、

かつそれを行動に移している



人です。


質問に対して、教科書に載っているような言葉で説明をできる人はたくさんいます。

でもいざ実技をやると……あれ?ってゆう方もいます。


知識を持っていることは大切です。

でもそれを他人に分かるように伝えられるためには、
自分の中で消化・吸収、
臨床とのすり合わせの中で、その用語の意味を理解、アップデートを
繰り返していく必要があります。


言葉は便利です。

体幹が弱い
股関節が弱い
姿勢制御ができていない

とか言ってしまえば、
それなりに聞こえてしまいます。

大きくハズレはありません。


それはこれらの説明が抽象的だからです。


日本人は欧米の人と比べて内気な人が多い。


これと同じくらい曖昧で適当な言葉です。


内気の定義をしないで
なんとなくイメージだけで伝わってしまう。

みんな内気なわけでもないでしょうし、
内気といっても程度や内気が現れる場面も皆違うのに…


それくらい曖昧です。

臨床でも

股関節が歩行の荷重の際ぐらついていれば

股関節が弱い

という説明は大きく外れていないかもしれません。



でも同じような現象が現れるAさん、Bさんの2人がいたとすれば

その2人の股関節が弱い、という現象の原因は同じではありません。


そのAさん、Bさんの違いが説明できる、ことがセラピストに求められることだと思います。


そして説明したことを他者と患者さん自身にも分かる方法で実感できるような介入と
それをより良くするための方法が提案、実践できることができる。


やはりここではないでしょうか?


治療理論や方法論に関わらず、
自分が尊敬しているセラピストは
この部分を追求している人です。

自分で考え、行動しているからこそ
自分の言葉と手で
相手に伝えられるのだと思います。



そして自分もそうありたいと思っています。


話にまとまりはありませんが、今日はこんなところで失礼します。