私は「人づくり」のキーワードは、「価値観の伝承」だと思います。

つまり「ものの見方」を伝えること。

「これがいいこと」「これが大切」ということを、「現地現物」で後輩に理解させ、伝えていくこと。

その「ものの見方」を素直にあるがままに見て、理解していくことが個人の成長につながっていくものと考えています。


   張富士夫[ちょう・ふじお]
    (トヨタ自動車会長・第9代社長、1937~)
    「トヨタ経営語録」


8/17に行われたインフィニの勉強会の発表スライド希望の方は
下記のブログにて感想のメールをお願い致します

↓↓↓

infinite possibilitiesブログ


先週末、名古屋の病院でお話をした、ことは前回の記事で書きました。

お呼び頂いたその病院ボス(以前、自分が新人の頃にお世話になった先輩)が

小松くんの勉強会に行ってる子も多いんだけど、
「スライドはキレイなんだけど中身がね…」


なんて言葉を頂きました。


自分の病院の後輩や、自分の勉強会で話してくれる
セラピストも、スライド作りは自分の若い頃に比べたら断然キレイです。


しかし、

写真やアニメーションを沢山使えば良い!
のではありません!!!


アニメーションやキレイな写真は目を引きます。

何だかオシャレに見えたりします。

何だか斬新に見えたりします。


でも…

発表を聞いて、
結局何が言いたかっただろう…

スライドがキレイでした!!みたいな感想がきたりして…

そうだろー、俺ってカッコイイスライド作れるだろー。
って思っちゃダメです。


人の前で何かプレゼンをすること

それは
あなたのスライドのキレイさ、かっこよさ選手権ではないからです。


あなたの話す勉強会の「テーマ」に興味があって、それが知りたくて、それに困っているから
聞きに来る人が多いからです。
(職場の勉強会ではミエナイチカラでしょうがなく、という人もいるかもしれませんが…)


プレゼンによって伝えることは、

相手が知りたいこと、悩んでいること、困っていることを
(これは求められるテーマや立場により変わります)

解決、または解決に向かうよう
どうしたら良いのか、どう行動すれば良いのか

が分かること。

そしてそれを行動に移せるよう導くこと、だと思います。


そう考えると、

別に写真もアニメーションも必要ないかもしれません、極論。


スライドを作る際に
自分が考えていることは…

①プレゼンを通じて何を1番伝えたいのか?プレゼンの最後に参加者の心に何が残っていて欲しいか
<メインメッセージ>

②メインメッセージがなぜ大事なのか、を具体的、経験的、文献的な観点を踏まえて伝えるべきポイントを3つ程度に絞る。
<サブメッセージ>

③参加者の平均的な経験年数から、自分がその当時であればどのような導入、内容、レベルであれば納得、理解ができるのか


などです。
書こうと思えば沢山ありますが、大まかに大切にしていることはこのくらい。



要するに、

伝えたいことが曖昧であれば
どんなにスライドに力を入れても伝わらない!



ということです!!


スライド作りは楽しい人には楽しいです。
色んなアニメーションやら、色をカラフルにすると
何だか楽しくなってきます(小松だけかもしれませんが)

なんだか、夢や希望に溢れてきます。

でもスライドが派手になればなるほど、
参加者はスライドの内容よりも、
写真やアニメーション、色のカラフルさに
注意を奪われます。

悪い意味で参加者を注意障害にさせます。

必要な情報(内容)に
注意を向けにくくしています。

スライドの作り方、見せ方次第で。


いつもの勉強会でも、

知識や理論はあくまでツールだ!

それを患者さんの望みを叶えられるように
どう活用するかは、セラピスト次第です。

とお伝えしています。


プレゼン、スライド作りも同様です。

写真やアニメーション、プレゼンのしかた、見せ方は
あくまでツールです。

結局、参加者の望んでいることを
どうしたら実現できるか、その援助ができるか。

あなたは参加者に伝わるように
どうしたら良いのか?を
考え、プレゼンに活かすべきです。

まずは何が大事なのか?
プレゼンで伝えたいこと(参加者に伝わって欲しいこと)は何か?を明確にすることです。



リハビリもプレゼンも

相手ありきです。

自分の技術や努力をお披露目する場ではないんです。


相手の望みの達成のために、
あなたの技術や努力を活用するんです。


またどこかで、
プレゼンテーションについての
勉強会でも開催しようかと考えています。