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先日は東京で
「片麻痺患者の座位姿勢の仮説検証」
についてセミナーを開催しました。


そこで参加者の方が、
このブログを読んでいて、
東京でセミナーをやると聞いたので来ました!

という方がいました。


反省しました。
最近セミナー案内くらいしかしていないな…と。



ということでボチボチ僕の臨床感も書いていきます。



姿勢の評価は学校や実習で

肩峰や上前腸骨棘などのランドマークを手がかりに左右の非対称性や関節アライメントを観察や触診にて確認していきますよね。


そこで関節アライメントに左右差があった場合、皆さんはどうしていますか?



僕は若い頃、
何も考えず左右対称にするべく、徒手的に修正していました。

その姿勢を強制的に作って、その姿勢を維持したり、その姿勢で動作を繰り返していたら運動学習するだろうという、非常に自分勝手な思い込みで。


片麻痺の方に限らず、下肢の骨折の方でも、僕の求める良い姿勢をとろうとしてくれました。


一生懸命。
すごく頑張って。


そんなことを繰り返しているうちに疑問に持ちます。


良い姿勢って、
そんなに頑張って取るものなのか?



と。



そうして不自然に作られた左右対称に近い姿勢を取ることで、

生活動作がスムーズになる訳でもなく、

患者さんの自立度が上がる訳でもなく、

全然楽しそうな表情をしないのを見て、

左右対称絶対説に疑問を持ち始めた訳です。


ありがたくもうちの職場は新人の頃から先輩と混ざって週数回の朝の実技練習がありました。


そこでセラピスト同士でその日ごとに背臥位や座位、立位の評価をしたりしてました。


やはりそこでも、左右対称ではありません。


健常者でも左右差がある。


言われてみれば当たり前なことですが、教科書が正解と信じ切っていたため、
左右対称な姿勢が良い、ということを信じてやまなかった訳です。その頃は。


利き手、利き足があり、脚を組みやすい方、階段で先に脚を出しやすい方、自転車に載る時にまたぎやすい方、

いわゆる癖があります。

そして内臓の位置関係を見ても、左右対称に配置されている訳ではない。


筋肉のつき方も違う。


むしろ左右対称であることの方が、色々無理があるんじゃ?と思うようになります。


そして運動制御や姿勢制御、いわゆるバランスなんかに興味を持ち文献を漁りだします。

またその中で運動学習についても学ぶことになりました。



脳のネットワークは非常に複雑で、様々な情報を処理し、そして運動指令が出され、筋収縮となり、見た目に見える関節運動を生み出し、
それが姿勢や運動として表現されます。


姿勢や動作の関節運動に異常があったと評価し、徒手的に修正することは、

これらの脳のプロセスを無視して、
見た目の「普通」「正常」というものを問答無用に患者さん押し付けていることになります。



患者さんはその時の体験を元に「良い姿勢」を再構築していくことになります。


実はそれがすごく嫌な感じがあったり、全然左右対称と感じられなくても。

(リハビリの)先生が「今、良いよ!」と言われたら信じるしかありません。



もちろん左右対称に近いほうが関節や筋肉にかかる負担は効率良くなるはずです。

でもそれは私達の身体がそれをできる機能を有しているからですね。


その機能が低下している方に、見かけだけの真っ直ぐを求めても、良い結果に繋がらないこともあります。


続きは次回に!