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本日は、30名近くの方に

「片麻痺患者に対する立ち上がり動作の評価と介入」

をテーマに、講義と実技を行いました。


・立ち上がりの4相

・内側制御系と外側制御系の役割

・姿勢制御に関する神経ネットワークとシナジー


論文や知見を基に、
各相における、必要な関節運動や筋収縮を確認し、観察や触診のポイントを提示しました。



そして、その知見と患者さんの現象のつながりを実際の動画を見せながらお伝えしました。


実技を交えながら。

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【基礎・基本の大切さ】


理論や知見を理解することで、
現象を解釈する幅は広がります。


また動作は関節運動の集合体なので、
筋、骨の解剖・運動学的知識は必須です。


【関節運動と関節可動域】

関節は動くべき方向にしか動きません。


可動域制限があった場合に、硬いからといって無理矢理動かし、本来の関節運動に存在しない動きを繰り返せば軟部組織に負荷をかけ過ぎ、痛みにつながるかもしれません。


しかも、セラピストが(ありえない動きが原因で)痛いのは硬いからしょうがない!と患者さんに伝えてしまったら…

その患者さんは痛いのを我慢して、続ければ良くなると思ってしまうかもしれません。

そして続けても痛みはとれず、それは運動が足りないからだとさらに回数を増やしてしまうかもしれません。


関節の動きは知っておきましょう。

そして他動運動でも上手く動かせる技術は大切です。

それができないとROMの評価も介入もままなりませんしね。



【筋収縮と関節運動】

関節運動は、その筋肉をまたぐ筋の緊張の変化の合成力と関節形状をもとに構成されます。


関節運動のエンジンは筋肉です。

または隣接部位の動きや重力や床反力が影響しますね。


筋の緊張の変化やどこの関節運動で、目の前の現象が起こっているか、を感じ取る力は必要です。

片麻痺患者さんが麻痺側の弱い筋肉が働く時、それは本当にわずかな緊張の変化で現れます。
もちろん関節運動にもならないくらいの。

それを感じ取れるか取れないかで、その筋は収縮する能力を持っているかを見極めます。


感じ取れる人はその方の潜在能力はあると評価するでしょうし、感じ取れない方は麻痺だから動かないんだと、その部位へのアプローチは諦め、他の部位での代償という選択をします。


そしてそういった部分は教科書や文献をいくら読んでも分かるようにはなりません。


たくさん触れて、感じ取るトレーニングが必要ですね。


サッカーの本をいくら読んでも、サッカーは上手くなりません。


運動は実践知の部分が多いです。

うまく説明できない何か、があった時に知識は有用です。

が、

そのうまく説明できない何か、という感じ取りがないとそこにすらいきつけません。


接触や感覚入力は、
本当にわずかな違いでも相手の体験は本当に大きくに変わりますよね。


見た目は同じようなことをしてるのに、相手の反応が全然違う。


そこには解剖学的運動学的、心理的な知識とそれを感じ取り、その違いを作り出せる手の技術は必要です。


今後も自分はそんなことを伝えていきたいと思います。