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先日の「片麻痺の方への立ち上がりの評価と介入セミナー」の
参加者の方から嬉しい感想をたくさん頂きました。


Bridgeは、そして僕は誰でもすぐに使える!このテクニックは誰にでも通じる!ものは教えません!
というかそんなのないと思ってます。

様々な理論・テクニックでも、使い手によって結果には差が生まれます。

もちろん基礎となる解剖学や運動学、生理学、脳科学は大切です。

ですが研究で、この筋が重要だ!この動きではこの筋がキーになる!といった知見があったとしても、その筋が触れられなければ、またその筋を触れられても、どのように働いているのかを感じ取れなければ、その研究の結果は臨床には活かされないことになります。


身体機能や動作を評価し、介入するためには

触診、姿勢・動作の分析といった
筋と骨という目と手で確かめられることを
まずはしっかりとできることが基本であり必須の知識・技術ではないでしょうか?


加えて、ただ触診ができるだけでもいけません。
触診は触れて評価をしていくこと。

それに加えてあなたが触れることそのものが、患者さんをより良い方向へと導くため、運動学習を導くためのサポートになることです。



そして、その力をつけるには、参加者それぞれの方が
毎日考え、分からないことは勉強し、また臨床に向き合う…その繰り返ししかありません。


まずはセラピストが自立しないといけませんよね。


セミナーはあくまできっかけです。
僕の考えや臨床場面が、少しでも皆さんの刺激となったり、評価・介入の幅や視点が拡がるためのヒントになれば幸いです。



機能ー活動ー参加を考えていく上で、

機能面を捉えることができるのは、やはり強みになると思います。

何らかの疾患を抱え、リハビリを必要とする方の多くは、まず機能の問題が起こり、活動・参加へと影響を及ぼしていくはずです。


頂いた感想からも、上記の部分の大切さ、そして難しさが伝わってくれたようで嬉しく思います。




では皆さんの感想です。


・何気なく触っているように見える手には様々な狙いがあること

声掛けの行い方一つで被験者のリアクションが変化することや被験者への触れ方が違うと感じました。

仮説を立てての検証・検証しながらさらなる仮説を立てるスピードが速いまた、被験者にいかに実感させるかハンドリング・技術の高さは違いがありました。

・ハンドリング時の評価や、どこに問題があるかの予測が、本当にすごいと思いました。

・細かく思考過程を教えていただける点。何となくでしているような内容も教えてくださるので、疑問がなくなります。

対象者の方の気づき(自分の体の変化)をとても重要にされている印象でした。

・実際に、介入前後で身体が変わっているのを健常者でも実感することができました。

・患者様の言葉を聞き逃さないようにしているように感じました。私もその点に気をつけて臨床をしようと思います。

・声のかけ方です。少しでもやった後と前との違いが分かる声かけ方、筋の操作が違いました。自分の言葉でしっかりと患者様に説明できることが違いました。


感想の多くは、

声かけ、仮説検証、触れ方、そして実感

というあたりがキーワードになるでしょうか。


そしてこれらが僕が一番伝えたいこと、感じて欲しいことです!!!



相手が実感できるように触れる、実感できるような言葉を選ぶ。
別に専門用語である必要はありませんよね。
相手にとって、違いが分かる言葉や区別できる言葉にする。

例えば立位姿勢を直して欲しい時に、
「せすじを伸ばして!」「お尻を締めて」「お腹のたるみを伸ばして」「20代の頃に若返ったつもりで良い姿勢にして」「気をつけの姿勢で」「踵(つま先)に体重をかけて」「脚に力を入れて」
などなど色んな言葉かけができますよね!

どんな声かけをしたら、目の前の方はより良い反応が出るのか?またそれぞれの声かけはその方にとってどんな動きを促しているのか?(相手は僕の今の声かけをどう解釈してるのか?)を考えながら言葉を選びます。

そしてどのような言葉であれば、その方の上手く行った時の動きや感覚を再現できるのか?を大事にします。 そのためには実感がまず先にないといけませんよね。 「これなら動きやすい」 「手が曲がらずに動ける」 などその方にとって良い体験ありきです。 誘導の上手なセラピストであれば、患者さん自身が一人で経験できない体験を作ることができます。 でも誘導ありきではいつまで経っても自分でできるようになりませんよね。 その良い体験を自分で再現できるための課題難易度の選択と、セラピストがいなくてもその動作や知覚を思い出せるためのツールとして言葉を武器にします。
また触り方も同様、大臀筋を触る・刺激するにも、大臀筋のどの辺りを、どの方向に動かし(テンションをかけ)、どの位の強さで、そしてそのタッチにより、どこのどんな方向への関節運動を引き出したいのか?を考えていないといけません。そしてそのあたりのニュアンスの部分は文献などでは学べません。


そしてその触り方、声のかけ方を少し意識するだけでも、相手の反応が変わること。
を感じてもらえたらと嬉しいです。


そしたら毎日の臨床がより楽しく、そして真剣に向き合えると思います。




僕はそんなことを伝えていけたら、と思っています。



終わり。